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甘南備山逍遥  竹送り 2001.2.12  更新
お水取りに奉納される竹(直系15cmくらいはある)
 2001.2.11には京田辺市で竹送りの行事があります。竹送りとは、奈良東大寺二月堂のお水取りの行事で使われる竹を届ける行事です。
 奈良東大寺二月堂で毎年三月一日から十四日間行われる修二会「お水取り」は、752年から1250年間途絶えることなく続けられてきた行事ですが、別名「お松明」とも言われ、二月堂の舞台を火の付いた太い竹のたいまつを持って僧が走る姿はあまりにも有名です。昔から、その真竹は山城地方などの竹が使われてきました。かつては、お水取りの行が近付くと、奈良に通じる街道に寄進する竹を置いておくと、村人や旅人や信者達によって二月堂までリレーされていったといいます。そういった風習はいつのまにか消えてしまい、二月堂では遠く四国や九州までて手を広げてなんとか竹を確保するようになっていたそうです。そこで、昭和53年ごろに京田辺の有志がこの竹送りの行事を復活させたそうです。
奉納竹祈願奉納竹は根付き
観音寺を出発
 朝早くから地域のあちこちの竹やぶから、太くて立派な真竹を根を付けたまま掘り取ります。9時からは普賢寺の大御堂観音寺で道中安全祈願をしてから、いよいよ奈良の二月堂に向けて出発です。参集した人は約50人くらいで少し寂しいものの、二月堂のはっぴを着た地元の人達は汗だくになって竹を担ぎます。一本だいたい80kgから100kgくらいはあるそうです。
観音寺;十一面観音菩薩(国宝)がおまつりされています。
観音寺を出発
畑の中をのぼりを先頭に運びます(ほとんどの区間はトラックで運ぶんだけど)
朝の逆光の中を、子供達が持つのぼりを先頭に運んでいきます。でもすぐにトラックに載せて、奈良まで運びます。二月堂に近くなってから、旧街道を人が担いだり、大八車に乗せて運びます。この日の朝は氷が張っていましたが、抜群のお天気で日差しが温かく、気持のよい朝でした。 畑の中をのぼりを先頭に
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